生ゴミ処理機 爆発事故について

 

平成××年11月5日、大和市ジャスコにおきまして発生いたしました生ゴミ処理機爆発事故につきまして、弊社製ECUBE/イーキューブをご使用いただいているディーラー及びユーザー様におかれましては、ご懸念、ご心配のことと存じます。
 弊社といたしましても、爆発事故を受けまして、イーキューブの爆発事故の可能性を検討いたしました。現段階では、報道などで得られた事故内容だけでの事故 原因は推測域を出ませんが、改めて鋭意検討精査した結果、弊社製イーキューブにおいては、機構・構造上・安全装置に置いても爆発といった事故は発生しない との結論を再確認致しました。検討詳細は別記いたしますが、ユーザー様におかれましては、イーキューブについては、普段通りの使用方法にて、引き続き安心 してご使用賜りますようお願い申し上げます。

 

◎生ゴミ処理機が爆発したと推定したうえで、爆発した原因と当該処理機とイーキューブの構造・機構・安全装置の観点から具体的に比較しイーキューブの安全性について検討した。

 

爆発したとされる生ゴミ処理機 松下電工製 堆肥型(乾燥方式)生ゴミ処理機?

 

爆発の要素と推定される要因

 

生ゴミ処理機においての爆発の原因物質は、機器の潤滑油・可燃物については排除出来るとして、唯一可能性があるとするなら…機器運転中に生成された生ゴミより発生した可燃ガス(主にメタンガス、一酸化炭素)と思われる。
爆発メカニズム:処理機主槽(分解槽)が爆発したとすれば…何らかの原因で、定格以上の過熱状態(ヒーター過熱か火災などか不明)となり密閉された槽内で高温のため可燃ガスが大量発生し、何らかの原因で発火爆発した。

イーキューブでの構造・機構での検討


堆肥型生ゴミ処理機の槽構造は、一般的にナベ構造で生ゴミを入れ、蓋をしてヒーターにより概ね65℃以上の過熱を行い、水分を飛ばし、生ゴミをいるような行程となっている。当該機器は、発生した気体・水蒸気を併設した消臭機へ送り込む構造になっているようで、状況によっては、主槽内と消臭機両方で密閉部での可燃ガスの爆発危機濃度であった可能性がある。
イーキューブの槽構造は、主槽底部にステンレスの透過スクリーンがあり、一種のザル構造であり、天井蓋にも通気用隙間を設けており、槽として密閉状態にはならない。
また、イーキューブは槽内撹拌行程中には上部より散水を行い、極端に生ゴミの水切りを必要とする乾燥方式の処理機に比べ、逆に水を大量に添加するシステムであり、仮に槽内に入火しても、内容物に着火・爆発的燃焼は起きない。また、上部からの散水により発生した気体(CO2等、気体)は菌床内で水に溶け込み透過スクリーンより排出される傾向にある。よって、イーキューブは構造・機構上爆発事故は起きない、の結論である。

イーキューブでの安全装置の検討(火災防止)


イーキューブは槽内を35℃に加温するためヒーターを使用している。
イーキューブは直接温度が上がってしまう照射型のヒーターではなく、シリコンゴムヒーターを槽外面に貼り付け、危険防止の意味で機器の一部でも高温にならない設計となっている。
温度コントロール 盤制御で〈35℃〉(可変)で加温
サーモスタット 〈60℃〉で二重安全装置を施している。

警察・消防関係の調査結果が出るまでは推測の域を出ませんが、当社の見解としてご報告いたします。