ここにきて、生ゴミ処理機の売れ行きが今ひとつ、というよりサッパリに近い。ご同業、みな同じようで同病相憐れむ程で、胸をなで下ろしているところであります。 まあ思い当たるところ…、生ごみ処理機のお客様・ユーザー様が、生ゴミ処理機を買うということは、どうやら、プラズマテレビ、デジカメのような-買って何か を楽しむ、といった、イワユル一般的な楽しい買い物ではないことに、とうとう気がついてしまったかということではないか。 何せ、テレビやパソコンはいくらハイテク・高機能になろうが、取説を何とか最低限飲み込んで、スイッチさえ入れれば、マア使ったお金に見合った満足を 買った人も、買わせた人も、また使う人もそれなりの満足か大満足を得るわけで、その満足度が製品の売れ行き・市場を左右する。 しかし、生ゴミ処理機は違うんです。 生ゴミ処理機は買ったその日から”生ごみの処理”という仕事をする機械なのであります。言い替えれば、生ごみの処理をさせなければならない機械であるという こと。この生ゴミ処理機...
コラム2 お金の山か ゴミの山か
世の中には、「ゴミ」の山を見てお金の山に見える、と言う人がいる。これは考えてみれば深い意味がある。元来「ゴミ」とは、ゴミのようだとか、お前は 「ゴミ」だとか、まったく世の中にあって無駄なもの、役に立たないもの、邪魔なものの代名詞になっている。この役に立たない物がお金になり、突然役に立つ ものになってしまうのだから、これはまったく革命的な出来事で、この世の中から代名詞としての「ゴミ」が無くなってしまい…様な者だけが残ってしまう。 マア…様な者の末路はさておき、「ゴミ」がはたしてどんなお金になるのか が興味シンシン(我々業者でも)。 「ゴミ」がお金になると言ったとて、我々業者(生ゴミ処理機製造・販売・産廃業者など)が生業としてお金にするのではナ ンの意味もない事で、きっとそうではないはずで、もしそうだったらまったくふざけた話だ。 しかし真の意味で付加価値としての、お金とすれば、ただ一つ、「ゴミ」を原料として、製造経費を上回る価格で商売になると、製品に出来る、ということに他ならないだ...
コラム4 虐げられた生ゴミ処理機 2
先日、都内で超一流ホテルと云われているPホテルに営業に行った。これは産廃業者さんとペアで呼ばれた形。隣の敷地にかなりの規模での新築で、2006年食品リサイクル法を睨んでの生ゴミ処理機の購入計画であるとのこと。意気込んで乗り込んだところ、流石超一流ホテルの副支配人、管理の数人引き連れてシズシズと現れた。云われることは立て板に水、理路整然・合理性と経済性、一流ホテルはこういう物の買い方をするのだそうだ。 早い話その副支配人が縦に各メーカー名、横に性能・価格の表を作り、結局その副支配人より偉い上司(総支配人か社長)がその表を見て一番安くて性能のよい物選び買い、ペアの産廃業者に運転処理させるそうだ。うーんー実に正しくてまた楽な仕事ぶり。これから各社生ゴミ処理機のメーカーを呼んでその表を埋めていく勢い。ちょっとげっそりしたところで、チョコットだけ聞いてみた。 というのは計画図面ではこの生ゴミ処理機をおく位置がどう見ても、ゴミ置き場(ゴミのストックヤード一時置き場)だった所を単に処理機位置としただ...
コラム5 生ゴミ処理機怖い話 1
生ゴミ処理機業界は過当競争が激しい業界、購入側のユーザーは一円でも安くと、ゴミを処理するのにお金などと、かなりの努力で各メーカー製品に合い見積もりを出す。目の寄る所には玉が寄る。只でさえ狭い業界で熾烈な戦いが勃発する。しかし、本当のライバルは実はほかにいる。 今から四、五年前の話。東京近郊のA市でのこと、市街の中心にあるRホテルから、生ゴミ処理機それも350kg処理での引き合いがあり早々出かけた。……総務の課長さん曰く「従来のゴミ処理全て、産業廃棄物として業者に委託していたが、ご時世柄、当ホテルも生ゴミについては自己施設内処理でやりたい」とのこと。特に生ゴミについては、業者が引き取りに来るまで臭わないよう冷蔵庫に保管するなど大変苦労している。それを生ゴミの発生時点で即処理できればとかなり期待している。…しかも、どうも従来の産廃業者の請求内容が実に不審な点があるそうで。油脂類の処理も他のものも、出ないはずの日にも、請求がある。そこで一、二ヶ月実際ホテル側がゴミ量を計測して見ると、業者の請求...
コラム1 生ゴミ処理機登場
生ゴミ処理機の登場は、二十年来の大都会のゴミの捨て場所の枯渇で、何せゴミの減量!減量!との行政の大命題の中で、十年前頃よりコンポスト型(土中に瓶状のもを埋め、生ゴミと各種酵素・菌を入れ堆肥を作る)の発展型としての堆肥型生ゴミ処理機が登場した。 主に各自治体が、学校給食から出た生ゴミをリサイクルしようとするモデル事業の中で、この堆肥型生ゴミ処理機を使用し始めたのが原点ではなかろうか。大手メーカーとして、日立・ヤンマーなどが先行して、東京で云えば、世田谷・北区などが堆肥型実機としてかなりの台数で導入された。そのシステムは近県の農村自治体とタイアップして、処理機で産出した堆肥(真の意味での堆肥ではなく、堆肥前物と言おうか堆肥の原料)を農村へ送り、その堆肥で育った作物を都会の学校給食に供給し、まさに生ゴミとゆう厄介者をリサイクルの和に組み込み、有価物として有効利用しようとする、画期的試みを始めた。(あえて、この場では画期的試みとしておこう) 時流として、全国の自治体が一斉に予算を付けたこともあり...